教室ブログ

今、私が想うこと。音楽教育について。

2019.11.16 | エリカ先生

 

現代は選択肢が多様化していて、
私自身も大切なものを見失いそうになることが多々あります。
今の子供達は幼い頃から世界がすぐ近くに広がっていて、
羨ましいなと思う反面、情報や時間に追われ本来の自分の目的を
見失う事に繋がらないか、少し心配にもなります。

 

私は、音楽は自分自身を知る術だと思っています。
まず、自分の身体を知ること、自分の感情を知ること、自分の力量を知ること、
自分ってどんな人間なのか、その答えを探す旅が人生なのだと今の私は思っています。
パソコンで簡単に完璧な音は出せても、生身の人間が音を出すとなるとそう簡単に
完璧な音は出ません。
ですが、そこに音楽の魅力、人間の魅力があるのだろうと感じています。
現代にこそ、もう一度見直し大切にするべきは音楽教育であると思っています。

合唱に関しては、
みんなで気持ちを一つにすること、補い合うことが大切です。
曲を仕上げていく作業の中で、思いやる心、合わせる気持ち、耳を傾けるなど、
人との繋がり方を沢山学ぶことが出来ます。
そして何より、みんなで歌うと楽しいです。
私の音楽指導のモットーは「好きこそ物の上手なれ」で、まずは楽しく、好きになってもらうことを心がけています。

ストレス社会。心のよりどころを持つことが、ストレス対策の一つにもなると思います。

私は音楽に育てられ、教えられ、助けられてきました。

一人一人の心の中に、音楽というキラキラした種を植えたい。

いつか必要になった時に開けばいいのです。

音楽技術を伝えることも勿論大切ですが、

まずは楽しいと感じる心を育てること。

それこそが私の使命だと日々感じ、音楽指導にあたらせて頂いています。

 

2019.11.16 伊保エリカ